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記事:audiolab 8300A 音質評価 - イースタンサウンドファクトリー

WORKS導入実績

8300A 2

 

 

8300A -プリメインアンプとしての再生能力-

 

 今回はAudiolab 8300Aのプリメインアンプとしての実力にフォーカスしました。

音質分析の精度を高めるための比較対象として自分たちが普段リファレンスに使用している

某ヨーロッパメーカーのプリメインアンプ(販売価格35万円前後)を使用しました。

 

8300CDA 1

上段がaudiolab 8300CD, 下段がaudiolab 8300A。今回はプリメインモードで試聴。接続はRCAによるアンバランス接続。

 

me25 01

プロの音楽家/エンジニアから絶大な信頼を得ているmusikelectronic geithainのパッシブモニター ME25 音に色付が無いのでアンプの素性が非常に判断しやすい。 

 

音源はすべてCDを使用しAudiolab 8300CDで再生しています、

スピーカーはmusikelectronic geithain (ムジーク)の2ウェイ・パッシブモニター『ME25』です。    


 

Debussy: La Mer / Pierre Boulez, New Philharmonia Orchastra  

boulez Debussy

 

最初に試聴したのはピエール・ブーレーズ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の

「海 第二楽章-波の戯れ-」です。

ブーレーズの指揮により細かい描写が魔法のように表現されている1975年に録音されたドビュッシーの名曲です。  

早速8300Aで聴いてみましたが、想像以上の情報量で再生されました。

まさに浜辺から海を見ているかのように、時間とともに変動する様々な光景が目の前に浮かびます。

 

レンジが広く、奥行き感もあり、音色が正確なので、CDに収められている情報を最大限に引っ張り出している感じがします。  

 

某メーカーのプリメインで聴いた同曲は、情報量が若干少なくなり、

低域のふくよかさが失われてしまった感じがしました。

気のせいか高域の伸びも少なくなった気がします。  

 

 

Ravel: Pavane pour une infante défunte / Vlado Perlemuter

 

Perlemuter plays ravel

 

次に試聴したのはVLADO PERLEMUTER PLAYS RAVELから「亡き王女のためのパヴァーヌ」です。

1955年に録音されたラベルの弟子ヴラド・ペルルミュテールのピアノソロ名演です。

 

全体的に遅く、タッチが弱目なので美しく再生するためには、スピーカーの能力の高さが問われる作品です。

我々は、この曲をスピーカーのチェックによく使用します。

 

一聴すると止まってしまうのではと心配になる程遅く聴こえる曲ですが、

音の減衰を長く再生できるスピーカーだと止まってしまう不安は微塵も感じさせません。

 

8300AでドライブしたME25は美しく繊細なピアノを奏でました。

増幅が非常に上手くできている感じです。とにかく音色が良いです。

 

某メーカーのプリメインで聴いた同曲は、決して悪い鳴りではありませんでしたが、

テープヒスノイズの聴こえる量が大分減った感じがしました。

やはり高域の聴こえが若干劣るからかもしれません。   

 

 

Exalted / Thurston Moore 

rocknroll_conciousness

 

次に試聴したのは元ソニックユースのGt&Voサーストン・ムーアーのrock n roll consciousnessから「exalted」です。

2本のEギターが絡むNYアンダーグランド的なロックです。   

8300Aはギターのフィードバック感、歪み感が心地よく聴こえました。

ベースの押しも強く聴こえるので、非常にドライブ感がある曲に聴こえてきます。  

 

某メーカーのプリメインアンプで聴いた同曲は、パワーが薄くなった感じで聴こえました。

マレットで叩いているようなスネアが若干後ろに下がってしまい、ベースも弱くなった感じました。    

 

 

Reach for me / Jack Back (David Guetta)

mixtapejb

 

最後に現代的なダンスミュージックをどう再生するのかを

デビィッド・ゲッタの別名義 ジャック・バックによる「REACH FOR ME」で確認しました。

「REACH FOR ME」は2018〜2019年に世界中のクラブを熱狂させた大ヒット曲です。

 

8300Aは、この強烈なハウスビート(4つ打ち)のエネルギー感を失うことなく再生していました。

ハイハットなどの金物系もクリアに再生するので、レンジが広く聴こえます。

小型のME25がまるでラージモニターかのように聴こえます。  

 

対して某メーカーのプリメインアンプで聴いた同曲は、

キックやベースが奥に行った感じがして、エネルギー感が若干弱くなっている気がしました。  

  

私たちが普段リファレンスに使用している某メーカーのプリメインアンプはデジタルアンプでスイッチング電源です。

それに対して8300Aはアナログアンプでトロイダルトランスを使用した電源です。

特に低域再生において8300Aが優位なのはその差が大きいのかもしれません。

 


Audiolab LOGO black
audiolab 8300A

8300CDFR

多様な使用用途に応える 3つのモード (Integrated, Pre, Pre-Power)

8300A Front

 

8300Aはスタンドアローンのプリメインアンプとして使用する『インテグレーテッド・モード』,

内蔵パワーアンプセクションよりもハイパワーなパワーアンプと併せて使用する際の『プリ・モード』,

そしてパワーアンプとして動作する『プリ-パワー・モード』と3つのモードを搭載しています。

各モードは付属のリモコン及びフロントパネルのMODEノブで容易に切替可能。

 

 

RCA(アンバランス)6系統に加えてXLR(バランス)の入力を搭載

Balck 8300A Back

 

多様なミュージックソースを接続できるインプットセクション、信号伝送時のノイズ低減に効果のあるバランス入力、PHONO入力も搭載

 

 

独自のアクティブ・カレント・デリバリー(ACD)搭載

8300A_ACD

 

ACDとはマイクロプロセッサで電流制限を行うaudiolabの技術です

電流を的確に供給できるようにプログラムされており大型で強力なアンプと同等の性能を発揮することが可能です。

 

 

MM/MCに対応したPHONOステージ搭載

PHONO

 

アナログレコードを再生するのに必要なPHONOインプットを搭載しています。

8300Aに搭載されているPHONOはMMはもとよりMCカートリッジにも対応しています 

 

 

大型トロイダルトランスを内蔵

8300A Inside 04.08

 

オーディオにおいてアンプの音質を決定的に左右する電源には大型で高品質なトロイダルトランスを搭載しています。


 

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