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記事:RL906 - イースタンサウンドファクトリー

WORKS導入実績

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RL906 アクティブ・2ウェイ・モニター

今回はただひたすらmusikelectronic geithain(ムジーク)RL906を堪能してみる回です。
現在RL906は、ムジーク製品の中で最も販売台数が多くプロの中にも愛用者が多いプロダクトです。
 

 

ます製品の概要をおさらいします。

musik rl906 web

ムジークは1960年に現社長のJoachim Kiesler(ヨアヒム・キースラー)によって創業され、スタジオモニターの製造は1980年代から行っています。
現在もJ.S.バッハゆかりの都市ライプツィヒから南へ50kmほどに位置する小さな村ガイザイン(ガイターン)でスタジオモニターの製造に励んでいます。

 

そのムジークのRL906はパワーアンプを内蔵したアクティブ2ウェイ・スタジオモニターです。
低域に130mmコーン、高域に25mmドームを使用し、
小柄ながら極めて自然な音質と高い音像定位性能を実現しています。
スタジオでの使用はもちろん、放送局や中継車での使用も念頭に置かれ設計されており、
モニタースピーカーの理想である「点音源」に極めて近い状態のリスニングを可能にしました。 
 
コンパクトでありながら一音一音に含まれる音の情報量の濃密さと、音像まで映し出す解像度の高さに”究極のスタジオモニター”としてプロのミュージシャン、エンジニアからも絶大な信頼を得ています。
 
 
RL906は同じムジークのラージモニターである、RL901KRL921Kを持っているユーザーでも、
自宅のリスニング用に使用しているケースが多いです。
もちろんRL906をメインに音楽制作されている方はたくさんいらっしゃいます。
ムジークのアクティブサブウーファーBasis11KやBasis13Kと
組み合わせて使用している方も増えて来ました。

 

そんなRL906を過去何回も聴いて来たCDを使用し、体感してみたいと思います。  
試聴に使用したプレーヤーはAudiolab 8300CDで、
QEDのバランスケーブルReference XLR40を使いRL906に直結させました。
ボリュームコントロールは8300CDに内蔵されているデジタルアッテネーターです。
 

 

試聴

 
81sUFcFaUL. AC SL1500
 
まず試聴したのはデビッド・ボウイの名作『Low』からWarszawaです。
今まで聴こえていなかったシンセの奥にいるシンセや、ボウイの唸りがはっきりと聴こえました。
とにかく聴こえる情報量の多さに驚きました。
 
あまりにも嬉しくて10回連続で聴いてしまいました。
ちなみにボリュームを小さく(8300CDのアッテネーターで−40dB)しても聴こえ方は一緒でした。  
 
61KTcMeG50L. AC SX679
 
次はブライアン・イーノの『Another Green World』からSky Sawです。
2人のベーシストが奏でる音色の違いがはっきり聴こえるし、イーノがギターにかけているモジュレーションやエコー感が手に取るように解ります。
ジョン・ケールの弾くヴィオラもはっきりと聴こえるので、この曲のかっこ良さにのめり込めました。
感覚的な表現ですが、全てが見えてくる(=聴こえる)感じです。
Warszawa同様に、ボリュームを小さく(-42dB)しましたが、聴こえ方は変わりませんでした。 

 

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次はアルヴォ・ペルトの『Alina』からSpiegel in Spiegel(ヴァイオリンとピアノによる)です。
まさにピアノがピアノに、ヴァイオリンがヴァイオリンに聴こえ、余りにもの美しさに身震いすらしました。デジタルリバーブが解ってしまうほど聴こえるので、そこは解釈ですが、私は素が聴こえるので嬉しい限りです。  
 

71Ao3Dn4LlL. AC SX522

 
次はトム・ウエイツの『Swordfishtrombones』からSwordfishtrombonesです。
何百回と聴いた曲ですが、これほど2本のベースやバスドラがはっきりと聴こえたのは初めてです。
指の動きや皮の揺れが見える感じがしました。
帯域でいう60~80Hz位がきちんと再生されるのでしょう。このクラスのスピーカーとしては立派だと思います。  

 

 
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次はサントラ『The Last Emperor』から坂本龍一作曲のメインテーマです。
オーケストラの奥行きや広がり感が素晴らしいです。
低弦の膨よかさも文句ありませんでした。弦が消える瞬間の残響感は鳥肌ものです。
ボウイやイーノの曲と同様にボリュームを3段階(-32dB/-37db/-42dB)で小さくしてみましたが、
どれも音楽のバランスを崩さず再生できていました。それだけ反応性が高いということでしょう。

 

 

CD

 

試聴を終えて

 

今回は通常の距離での試聴に加えて、近接距離でも試聴をしました。
スピーカーとリスニングポイントとの距離はおおよそ50cmです。
通常であれば"近すぎる"試聴距離です。
しかしRL906は近接距離でも音源の情報量が損なわれることはありません。
その理由の1つはムジークが同軸ユニットを採用している事にあります。
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一般的にインライン型スピーカーは音の出口が低域と高域で離れているため音が合成されるのに一定の距離が必要です。
対してムジークのように同軸(コアキシャル)ドライバーを使用した場合スピーカーから音が放出されたその瞬間から全帯域が合成された状態となります。
リスニングポイントまでの距離にかかわらず正確な音を聴かせてくれるのでモニターとして優秀であると言えます。
 

RL906

 

*弊社試聴機貸出サービス ESF for RENT 対象製品

 

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製品仕様

キャビネット材質 MDF
タイプ アクティブ2ウェイスピーカー
周波数特性 50Hz~20kHz(±3dB)
最大音圧レベル 104dB(r=1m)
パワーアンプ出力 低域80W
  高域40W
入力コネクター XLR 3F
ユニット構成 低域 125mmコーン
  高域 25mmドーム

サイズ・オプション

寸法 255H x 180W x 200D mm
本体重量 5.5kg
電源電圧 100VAC
標準色 Ash Black 
オプション

専用フライングフロアスタンド/ 専用卓上スタンド

取扱

店舗 全国取扱店舗 /  ESF STORE

 

 

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