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記事:QED ジャンパーケーブル比較試聴 - イースタンサウンドファクトリー

WORKS導入実績

QED jmpc

 

 

QED ジャンパーケーブル比較試聴

 

 ESFではQEDのスピーカーケーブルを使用したジャンパーケーブルを販売しています。

今回はQED最高ランクの製品ライン Signatureシリーズの

Genesis Silver SpiralとRevelationの2機種を試聴します。

 

音源はすべてCDを使用しAudiolab 8300CDで再生、

パワーアンプは同じくAudiolabのステレオパワーアンプ8300XPを使用します。

スピーカーはmusikelectronic geithain (ムジーク)の2ウェイ・パッシブモニター『ME100』です。

 

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上段がaudiolab 8300CD, 下段がパワーアンプとして使用したaudiolab 8300XP。接続はXLRによるバランス接続。

 

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プロの音楽家/エンジニアから絶大な信頼を得ているmusikelectronic geithainのパッシブモニター ME100。

バイアンプ駆動に対応している本機でジャンパーケーブルの試聴を行いました。 

 

   


 

1曲目は、Oneohtrix Point Neverのアルバム「MAGIC」からLong Raod Homeを聴いてみます。

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Oneohtrix Point Never=ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーは、ダニエル・ロパティンによる1人ユニットで、

ニューヨークに拠点を置くエレクトミュージック系のアーティストです。

近年は映画音楽家として、2017年「Good Time」、2019年「Uncut Gems」の作品を手がけています。

Oneohtrix Point Never の作品は、20Hz~20kHzの信号が目一杯入って、様々な周波数を操るので、正確に聴き取るにはRL901K(ムジークのラージ3ウェイ)Basis14K(ムジークのラージサブウーファー)を加えた位のシステムが理想でしょう。

 

サウンドシステムの再生能力が高ければ高いほど楽しめるタイプの音楽です。

ME100にサブウーファーを加えるのも良いかもしれません。

 

ME100のみで再生している状態を測定すると写真のような状態です。

40Hzまできちんと再生されているので、このサイズのスピーカーとしては優秀です。

 

 

①OPN

 

さてジャンパーケーブルの比較ですが、まずはオリジナル(ME100付属のもの)から試聴してみました。

全く文句のない素直な再生をしています。キックも聴き取れるし、ベースが下に潜り込んだ時でも破綻していません。

複雑なレイヤーが組まれた電子音も美しく表現されています。

ME100の素晴らしさが存分に感じ取れます。

 

 IMG 9065

 

次にジャンパーケーブルをSignatureRevelationに変えてみました。

低域の解像度が上がり、音の奥行き感が増しました

チェロの音が滑らかに聴こえます。

どうやらジャンパーケーブルの質をあげるのはかなり意味があるようで、正直その効果に驚きました。

比較しなければ気づかないME100のグレードアップツールが発見できて、得をした気分です。

 

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続いてジャンパーケーブルをGenesis Silver Spiralに変えてみました。

低域の解像度がさらに上がり、全体の情報量が格段に増えました。

奥行の情報量も増しているので、コーラスが違った音色にさえ聴こえて来ます。

細かいエフェクト作業が精細に聴こえ、ダニエルの拘りどころを1つ、2つ多く知れた感じがします。

きっとスピーカーケーブルもGenesisに変えたら、聴こえる情報量が驚くほど違うのでしょう。

(試聴にはQED Profile 79strand + Airloc Metal 4mmプラグを使用しました)

 

 IMG 9059

 


2曲目は、近藤譲のアルバム「線の音楽」からClick Carkを試聴してみます。ピアノ演奏は高橋悠治です。

 

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近藤譲は同曲を「打鍵された音は、鍵盤上のハーモニクス奏法による多様な倍音の尾を曳く。

倍音の発生が原音を解体しないのは、倍音がほとんど識閾に身を潜め、原音のアタックの後に、減衰する原音の背後から余韻のように立ち現われるからである。」(CDブックレットから引用:ALM Recordings /ALCD-1)と述べる。

 

ムジークのスピーカーは、坂本龍一が「スピーカーの存在が消える」と表現したように、

この共鳴感覚を再現するのに最も適したものだと思います。

 

それがジャンパーケーブルでどう変化するのか、非常に興味があります。

 

まずオリジナルとRevelationのジャンパーケーブルを比較すると、

テープに入っているヒスノイズの量がRevelationの方が格段に多く聴こえます。

再生される情報量の差なのでしょう。

当然ピアノのアタックや共鳴音もRevelationのジャンパーケーブルの方が精細に聴こえます。

次にGenesisのジャンパーケーブルに変えてみました。

ヒスノイズの質が変わりました。

よりノイズの粒子が細かくなった感じです。

ピアノの音は、打鍵された弦が共鳴すことによって生まれる響きが波のように聴こえます。

その波が一番美しく見えて(=聴こえて)きます。ピアノのアクションも一番見えて(=聴こえて)きます。

彩が一番鮮やかな感覚で、聴こえてくる情報量の多さとイコールです。


 

Marcus Miller20091222日フランスリヨンで行われライブを収録したアルバム「TUTU revisted」を聴いてみましょう。

使用する曲は、Human Nature ~ So Whatです。

 

71LM gsFzDL. AC SL1000

まずオリジナルとRevelationのジャンパーケーブルを比較します。

明らかに低音再生のエネルギー感が違います。Revelationの方がベースの動きがはっきりと聴こえます。

フェンダーローズやトランペットのエコー感も深みが増しています。

低域だけでなく、中域の解像度も上がっているのでしょう。

次にGenesisのジャンパーケーブルに変えてみました。

まずイントロのバスクラリネットの音色が違うのに驚きました。より自然に聴こえます。

歓声にも奥行き感があります。情報量の多さが、そう感じさせるのでしょう。

ボリュームは一定なのに音圧が上がり、帯域も広くなった感じがします。

低域や中域だけではなく、高域も含む全帯域の解像度が上がっているのでしょう。

 

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試聴時のCDプレーヤーのボリューム(左) リスニングポイントにおける音圧(右)

 

試聴を終えて

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たった数cmのジャンパーケーブルでこれだけ音質の変化があることに正直驚きました。

これは、オーディオはシステムであることを意味し、今回の場合CDプレイヤー、パワーアンプ、スピーカー、

そしてそれらを繋ぐケーブル、もちろん電源も含めた全てが1つのシステムとして共同体だということです。

 


 

製品情報

 

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QEDのフラッグシップ・スピーカーケーブル Signatureラインのケーブルに

コールドウェルディングを用いてAirlocコネクターを端末処理した製品です。

コネクターの種類はバナナプラグと対応径の異なる2種類のYラグ 合計3種から、

ケーブル長は下記のバリエーションをご用意しています。

ご自身のシステムに最適なものを選択していただけます。

 

QED独自のプラグソリューション "AIRLOC"の技術詳細はコチラ(弊社webサイト内QEDのページ)をご参照ください。

 

お求めはお近くのQED取扱店、もしくは弊社ECサイトまで。

 

●Genesis Silver Spiral ジャンパーケーブル 30cm

 

●Genesis Silver Spiral ジャンパーケーブル 20cm

 

●Revelation ジャンパーケーブル 20cm

 

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