audiolab 8300CDQ & 6000A 試聴
今回はESFによるaudiolabの
インテリジェントCDプレイヤー「8300CDQ」とプリメインアンプ「6000A」の試聴レポートです。
●試聴機材
CDプレイヤー;audiolab 8300CDQ
プリメインアンプ;audiolab 6000A
スピーカー;Q Acoustics 3010i
ラインケーブル;QED Reference Audio40
スピーカーケーブル;QED Reference Siler Anniversary XT
ターンテーブル;ベルトドライブプレイヤー
↑audiolab 8300CDQ
1台3役 MQAフォーマット対応、DSDネイティブ再生、ハイレゾも楽しめる。USB-DAC搭載。ヘッドフォンにも対応した多機能プレーヤー
↑audiolab 6000A
Bluetooth接続可能、1台プリ部とパワー部を独立させた内部構成、3タイプのDACフィルター、大容量トロイダル・トランス電源を搭載。
高いパフォーマンスを発揮しつつ、手頃な価格で楽しめるプリメインアンプ。
↑Q Acoustics 3010i
Hi-Fiからホームシアターまで様々なシーンで小型ながら活躍してくれるブックシェルフスピーカーです。
↑QED Reference Audio40
ケーブルサプライヤーとして最前線を歩み続けるQED40周年を記念し、作られたアニバーサリーモデル。
↑QED Reference Silver Anniversary XT
ハイエンドなHi-Fiシステムやホームシアターに求められる高い品質を満たし、システムの持つポテンシャルを完全に引き出すケーブル。
1-アナログ盤4枚試聴
まずは6000AのMMフォノアンプ部の実力を確認するためのアナログ盤4枚を試聴してみました。
ベルトドライブ方式のターンテーブルを6000AのPHONO入力に接続します。
●1曲目
黒澤明の名作『七人の侍』からB1の「間奏曲」
言わずと知れた早坂文雄がスコアを書いた歴史的な名曲です。
1954年に公開された作品とは思えぬほど美しくクリアな管弦楽が聴こえて来ました。
レトロですが雰囲気の良い音です。
特に後半を彩る小太鼓、大太鼓、クラリネットの音色がきめ細かに再生されています。
●2曲目
リドニー・スコットの『ブレードランナー』からA1の「メインタイトル」
ヴァンゲリスによる音楽が想像を超えて鮮明に聴こえました。
試聴前は、低い音域でうねるベースシンセなどがきちんと再生できるのか不安でしたが、全く問題なく聴こえて来ます。
低域の解像度が想像以上に高いようです。
さらに位相感も良いのでハープやピアノの奥行感がきちんと再生されています。
●3曲目
リュック・ベンソンの名作『グランブルー』からA1の「The Big Blue Overture」
1988年に公開されたイタリアとフランスの合作でエリック・セラがサントラを手がけた名作。
美しく鳴り響くシンセサイザー、その上を美しくに駆け巡るフレットレスベース、
そしてメローに鳴り響くサックスをきっちりと再生できています。
このセンター定位するサックスが特に見事で、ブレスやキーアクションの動きやリバーブのつけ具合が明瞭に聴こえます。
●4曲目
ジャン=ジャック・アノーの『セブン イアーズ イン チベット』からA1の「メインタイトル」
ジョン・ウィリアムズによる音楽が美しく響き渡ります。
一大叙情詩のようなシンフォニー曲がきちんと左右に広がり、奥行感も十分に感じ取れます。
そして半ばから入ってくるヨーヨー・マのチェロが音像の中央で踊るように奏でられています。
多機能なプリメインアンプに付いているフォノアンプなので、
あまりクオリティを期待していなかったのですが、この4枚を聴く限り十分価値のある一品です。
2-CD4枚試聴
次はCDプレイヤーとしての8300CDQの実力を評価するためにCD4枚を試聴してみました。
8300CDQをプレーヤーとして、6000Aをプリメインアンプとして機能させます。8300CDQにもボリューム調整機能は搭載されていますが、それは使用せずに6000Aで音量を調整します。
●1曲目
ヌーベルバーグの旗手ルイ・マルの『死刑台のエレベーター』から「メインタイトル」
マイルス・デイビィスによる音楽ですが、エコー感がとても良く再生されています。
アナログを聴いたときと共通ですが、位相の良さをすごく感じます。8300CDQと6000Aの相性も良いのでしょう。
作品が持つ奥行感が普段よりも鮮明に聴こえる気がします。
●2曲目
マーティン・スコセッシ監督の『最後の誘惑』から「奇跡の始まり(The Feeling Beginning)」
ピーター・ガブリエルによる中東やアフリカ伝統音楽とテクノロジーを融合させた名曲です。
木管楽器やシンセサイザー、ドラム、様々なパーカッションが織りなす強烈なリズムが分離よく聴こえて来ます。
奥行がきちんと表現されているからこそ、打楽器が塊にならず1つ1つが分離して聴こえます。
やはり感じるのは位相の良さです。
ボリュームが小さくても、大きくても奥行きの聴こえ方が変わりません。
●3曲目
デビッド・リンチの『エレファントマン』から「弦楽のためのアダージョ」
アメリカの作曲家サミュエル・バーバーによる楽曲ですが、その美しさに魅了されました。
きっちりと左右に広がり音の奥行が最大限確保された中でチェロが奏でられるので主役が引き立つのでしょう。
当然音色も見事です。
●4曲目
フェデリコ・フェリーニ監督の『道』から「メインタイトル」
1954年に公開されたニーノ・ロータが作曲した歴史的な名曲。
この曲が与えるインパクトが、我々外国人がイメージする「イタリアらしい映画音楽」の源流になっているのかもしれません。
ふとそんなことを思いました。
古き良き録音ですが、オーケストラの厚みや空間の大きさが上手く再生されています。
音色も素晴らしいので、ずうっとこのアルバムに浸っていたくなります。
3-ストリーミング4曲試聴
次はDAコンバーターとして8300CDQの実力を評価するためにストリーミングで4曲聴いてみました。
音源再生のためにラップトップPC(Macboom Air)を使用、8300CDQとはUSBケーブルで接続します。
●1曲目
ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』から「My Heart Will Go On」
ジェームス・ホーナー作曲、セリーヌ・ディオンが歌い大ヒットした曲です。
歌がクリアに真っ直ぐに聴こえて来ます。解像度が高くリバーブ感も良く解ります。
●2曲目
スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジェラシック・パーク』から「メインタイトル」
ジョン・ウィリアムスの作曲。
壮大なオーケストラとボイスによる名曲が目の前で演奏されているように聴こえて来ます。
スタジオの大きさも感じることができます。
●3曲目
サム・メンデス監督の『アメリカンビューティー』から「メインタイトル」
トーマス・ニュートンが書いた90年代の名曲です。
空間の音を最大限に使った楽曲なので、サウンドシステムに位相が良いことと音色の正確さが求められます。
ストリングスが伸びやかに且つ奥深く響き渡り、ピアノの余韻も非常に美しく再生されているので、
8300CDQと6000Aの組み合わせ、そしてスピーカーとして使用したQ Acoustics 3010iが
良質なシステムとして機能しているのでしょう。
●4曲目
リドニー・スコット監督の『グラディエーター』から「Now We are Free」
楽曲はハンス・ジマーが担当し、デッド カン ダンスのリサ・ジェラルドが歌入れをしています。
荘厳で民族がかった電子音とオーケストラ、コーラスが織りなすトラックにリサの美しい声が溶け込んでいます。
このトラックの広がり方と、ボーカルの定位が申し分なく再生されています。
ボリュームを変えても奥行きの聴こえ方が変わらず、センターに定位すべきリサのボーカルの位置も変わらずに聴こえて来ました。
音源としてはCD品質(16bit/44.1kHz)のものを使用しましたが、4曲共に位相の良さを感じます。
CDディスクの時と同様にボリュームを変えても奥行きの聴こえ方が変わらず、
センターに定位するべきものがきっちりとセンターに存在し、左右に広がるべきものが左右に広がって聴こえます。
●試聴を終えて
以前から8300CDQの実力の高さは認知していましたが、
それを生かすための中枢として6000Aがフィットすることを今回知りました。
この2 機種の組み合わせならCDやハイレゾ、MQAフォーマットなどの高音質ストリーミングを存分に楽しめるし、
Bluetoothで携帯電話をプラットフォームにすることも可能です。
アンプとしての増幅機能も優秀で、今回使用した3010iのようなブックシェルフの小型スピーカーをドライブするには、
十分すぎるパワーと素晴らしい音質を持っています。
さらにはMMタイプのレコードプレイヤーも接続できるので、
まさに現在のオーディオ機器として様々なフォーマット再生に対応してくれます。
製品詳細
製品詳細につきましては、下記リンクをご参照ください。
■QED Reference Silver Anniversary XT
ESF FOR RENT
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今回取り上げた商品一部も対象です。
試聴後製品が気に入られた場合、デモ機を返却していただき新品製品をご購入いただけます。
購入を見送られる場合でもデモ機の正常動作が確認でき次第、保証金は 全額返還 致します。
ぜひご利用ください。